C/1996B2 (Dra) 彗星 L0
<百武彗星>
1996.03.25 21:42 星野村
4/3/3
肉眼
たった一日でたいへんなことになってしまいました。しゅるしゅると尾をたなびかせた大彗星です。この世のものと思われない光景が今、確かに目の前に広がっていて、昔の人が彗星を見て大騒ぎした理由がやっと実感できました。頭部はαDra(トゥバン)のすぐ近くにあって、尾は北斗のη(アルカイド)とζ(ミザール)の間を突っ切り、りょうけん座を超えてかみのけ座のMel111くらいまで達しています。40°位は優にありそうです。αCVnまでは十分な明るさではっきりと見えています。頭部は明るく涙滴状で、中心が鋭く輝いている印象です。スケッチをするため神経を集中して観察すると、いくつか面白い特徴に気がつきました。頭部から北斗にかかるあたりまで、尾の中央に筋状の構造が見えていて、また、ちょうど北斗と交差するあたりでは少し屈折したような形状が認められました。後日、雑誌の写真を見ると分裂した核が徐徐に離脱していく様子が写しだされており、もしかしたら、この様子を肉眼で見ることが出来たのかもしれません。

C1996B2 彗星 L0
1996.03.25 21:50 星野村
4/3/3
30X125 1.6°

肉眼では長大な尾が伸びています。中心部を30X125双眼鏡で観察してみました。非常に小さな明るい核がはっきりと見えています。核から、前方へ120°くらいの角度で明るいジェット?が小さな扇形に広がっています。後方へは細長くまっすぐなジェットが伸びています。コマは前後方向につぶれた楕円形で、長軸方向の大きさは20’くらいでしょうか。前方の輪郭はけっこうシャープに見えています。テールの中央には筋状の明るい領域が見られます。テールの中心ラインがやや西側にずれている感じを受けます。