Canon EOS Kiss Digital で天体写真

このEOS Kiss Digital カメラを手にして約1年、その間、試行錯誤で写真を撮影してきました。今でも思うように使いこなせていないのが現状ですが、私なりのデジタルカメラの使い方をここにまとめてみました。まだまだ未熟ではありますが、これからデジタルカメラで天体写真をと思っていらっしゃる方へのご参考になればと思います。

デジタルカメラと銀塩カメラ、使う上での大きな違いは相反則不軌がデジタルカメラにはないと言うこと、銀塩フィルムでは長時間露光・短時間露光において感度低下が起こります。例えば、2倍の露光量であっても、実際は1.2倍での露光量でしかないとか、そう言うことが銀塩フィルムでは起こっています。が、デジタルカメラではそれがない、長時間露光を必要とされる天体写真では願ってもない特性です。

さて、このデジタルカメラでまずは一番簡単な固定撮影からご紹介します。準備しておきたいのは、まずはカメラ・レンズ・三脚、そして長時間露光を行うためのリモートコントローラー。カメラを三脚に固定して撮影を行うわけですが、どのような写真を撮影したいのかによってレンズの選択が決まってきます。固定写真ですから、やはり地上風景を入れた写真を例にお話し致しましょう。レンズは、このKiss Digitalカメラの標準ズームとして販売されているレンズ、18-55mmレンズを使用することにします。このレンズはF値が広角側で3.5となっています。出来ればもう少し明るいF値が望ましいところですが、手元にあるレンズをまずは活用しましょう。下にこの組み合わせで撮影した2枚の写真をご紹介します。ここでも相反則不軌のないデジタルカメラの威力は発揮されます。写真左では、星が出来る限り点像に写るよう、出来る限りの短時間露光をやってみました。F値は解放(広角側・F3.5)、そして像の悪化はありますが、ISOを1600にして30秒の露光です。写真右は月明かりの下で撮影しましたので、山の稜線までも写っています。ISO800 F5.6 で、10分間露光しています。長時間露光ですから、星が軌跡として写っています。このデジタルカメラの場合、写した画像がすぐに液晶画面で確認できるというのは便利ですね、写真を確認しながら露光調整を行うことが出来ます。

これら、固定写真では、星を点として撮影するのか、もしくは線として軌跡を撮影するのかを最初に決める必要があります。それによってF値や露光時間などが変わってくるわけです。さて、ここで問題があります。レンズのフォーカスですが、夜の撮影ですからオートフォーカスを使うことが出来ません。マニュアルで合わせる必要があります。私はマグニファイヤーなどを使用してフォーカス値を決めています。それだけでは不安ですので、一旦露光した写真を液晶画面で拡大し、フォーカスの確認を行うようにしています。広角レンズ系でしたら昼間、オートフォーカスで∞の位置を確認し、その位置が解るようシールを張っていれば、次回からはその位置で撮影できるようになります。

固定撮影で注意したいことがもう一つ。カメラのアングルを出来るだけ地面に対し水平にするということです。少しの角度が狂っていてもすごく気になります。撮影が夜ですからファインダーを覗いても、なかなか確認できません。そんなとき、水準器が便利になります。写真の水平だけは注意したいですね。最近では100円ショップでも簡単なものを売っています。

さて、如何でしょうか? 天体写真は固定写真に始まり固定写真に終わるなんて事も言われています。それだけ奥が深い、いえ、楽しい作業だと思っています。望遠鏡などの機材も不必要ですし、気楽に撮影することができます。そして自分が想像した以上の写真が仕上がったときには喜び倍増です。如何ですか? ちょっと填ってみませんか?

その2(未完成)